2010年05月28日

エミリー・フランケル Emily Frankel, VANCOUVER OLYMPICS (A.I.R)



ナレーション:「A.I.R.」、ニューヨーク市の「Artists-in-Residence Broadcasting」です。

エミリー・フランケル:エミリー・フランケルです。「A.I.R Broadcasting」のために、バンクーバー五輪についてお話をしたいと思います。
私は「em's talkery」と言う自身のブログを持っていますが、以前、バンクーバー五輪で演技をすることになる二人のフィギュアスケーターについて書きました。私は彼女達に非常に興味を持ち、そのことについてバレンタインデーの頃に書きました。二人のビデオを見比べ、注意深く二人の演技を鑑賞しました。
さて、フィギュアスケートのファイナルが昨夜行われましたが、興味深いものでした。勝利を手にした少女の名前はキム・ヨナ、彼女は韓国代表です。もう少しで勝利を手にすることができた少女、銀メダルを手にした少女は浅田真央でした。彼女は日本代表です。
私は浅田真央選手が優勝すべきだったと思います。それは考えた末の判断ではなく、私が目にしたものに基づき判断したことで、私のダンスに関する知識は少なからぬものです。真央の方がより優れたダンサーでした。

さて、彼女達のダンスを目にした際、直ぐさまキム選手が勝利することになると思いました。何故ならキム選手の方がよりセクシーだったからです。二人とも19歳で、セクシーさを売りにするよりも... 彼女達は実に愛らしいのです。彼女達の誕生日は20日違いなので、実に同様の若さ、未熟さを持っています。しかし、キム選手には自信がありました。輝く様なね。「私は自身が素晴らしいことを知っている」と言わんばかりの感覚を放っていました。それはおそらく、私達が聞き知っている様に、韓国では政府や全国の全ての人々が... 彼女はおそらく韓国で最も有名な人物でしょう。そして彼女は何度となく人々から美しいと言われたでしょうし、彼女は守られていました。彼女はリムジンや車に乗り、彼女が行く先々で贈り物やファンに囲まれていました。そして彼女は何度も「彼女が世界で最も優れている」と言われたことだと思います。私は「世界で最高」と言われることで、演技に違いが出ることを知っています。彼女は美しく、映画スターの様にゴージャスです。

浅田真央選手は繊細で可愛らしく、彼女達は二人とも可愛らしいのですが、彼女(浅田選手)の方がより儚い感じで、神性な感じがするのです。そして彼女の方がより優れたダンサーなんです。彼女の身体の伸び、彼女のアラベスクはプリマ・バレリーナのレベルです。私がプリマ・バレリーナと言う時は、本当にプリマ・バレリーナのことを意味しています。真央の両脚、両腕、胴体はしなやかで柔らかく、彼女の前方への身体の伸びは... Wow。前方への身体の伸びとは、こう言うことです。脚をこの様にキープするんです。殆どの人は手を下にあてて脚を支えるのですが、彼女はその様なことを必要としないのです。ただその位置に脚をキープするんです。美しいですね。時折、真央は私の言う「本物のダンス」を見せるんです。意識してステップを踏むのではなく、軽々と美しく、滑らかな流れがあるんです。スケート靴を履き、トリプルアクセルを含む長いプログラムを演じる中で、「本物のダンス」を時折見せると言うことは実に大変なことなんです。

キム選手は、彼女の脚は見事ですし、彼女は良く練習されていると思います。しかし、バレエの観点からは、彼女は良く練習され、完成しているとは言えません。たいてい彼女は試合を楽しんでいる様に伺えますし、彼女は小さな細々としたキャラクターを演じる能力を持っています。ここそこで燃え上がり、音楽がting ting tingとなれば、彼女もting ting tingと演じるのです。彼女は素早くキャラクターを変更し、楽しさを覚えさせるのです。あなたはおそらく「エミリー、何が問題なんだい? 彼女が勝者の様に聞こえるけど」と思われているでしょう。そうです。彼女が勝利しました。彼女が勝者です。しかし、私はフィギュアスケートは芸術だと考えています。そして私は浅田真央選手は芸術家、キム選手は素晴らしい演技者だと考えます。キム選手は女王です。真央は苦しみもがく芸術家です。

それはさておき、スコット・ハミルトンさんが解説をされていましたが、彼は素晴らしい解説者でした。彼は一つ一つの素晴らしい演技を紹介し、何に注目すべきか、何が完璧で何が不完全だったのか、どの様に採点が行われたのかを説明されました。しかし、もう一人の解説者はサンドラ・ベシックさんと言う女性でした。彼女は元スケート選手で、彼女のご兄弟とペアを組まれていました。現在の彼女は実に有無を言わせぬ調子の解説をされています。Hey hey hey、それは良い考えとは思えません。もしかしたら私も高圧的かも知れませんが、私は有無を言わせぬ調子の物言いを持ち合わせていません。それは明らかです。もしかしたらそうなるべきなのかも知れませんが... それはさておき、キム選手が演技を終えた際、彼女ははっと息をのみ、「これは私が見た中で最も優れた演技でした。」とおっしゃったんです。何ですって? 私は酷い解説だと思いました。彼女はまるで、他の選手達が演技をする前に、キム・ユナダ選手... ユナ選手に金メダルを与えたかのようでした。

それはさておき、私はバンクーバー五輪に対する姿勢について指摘しなければならないと思います。バンクーバー五輪の開催期間を通して、解説者達はカナダ人のためのカナダ、カナダの観客達、カナダの応援、カナダ人の背景、家族について話し続けました。彼らが何処から来たのか、どの様にしてカナダに辿り着いたのかを強調しました。私はそれは相応しい姿勢だとは思いません。オリンピックの地元のニュースは重要ではありません。世界中から訪れた人々、全ての選手達はオリンピックで成すべきことを行うために、懸命に彼らの人生を生きて来たのです。

それはさておき、私は浅田真央選手の勝利を願いましたし、あなたに彼女の名前を知って頂きたかったのです。「A.I.R Broadcasting」をエミリー・フランケルお送りしました。来週は私の夫、ジョン・コラムと共にお送りします。
(意訳、誤訳ご容赦ください)


にほんブログ村 その他スポーツブログ スケートへ
2010年5月27日
この動画はmacaronさんにご紹介して頂きました。
macaronさん、ありがとうございます。

サンドラ・ベシックさんに関するくだりで「私は酷い演技だったと思いました。」と翻訳しましたが、「私は酷い解説だと思いました。」が正しい訳だと思われます。誤訳をお詫びすると共に訂正させて頂きます。
posted by Tabby at 07:29| Comment(22) | TrackBack(1) | その他, OTHERS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すばらしい、コメントをありがとうございます。Thanks for uploading.
I hope many peoople all over the world watch this.
Posted by piyorin at 2010年05月28日 08:02
Tabbyさま、こんにちは、みかんです。
おひさしぶりです。いつも、沢山の翻訳ありがとうございます!お疲れまです。おかげで、いつも楽しんでます。
このエミリーさんの動画!!実は、わたしも記事を書こうと準備してたんです(笑)もし、よかったら、この動画リンクさせてもらっても良いですか?記事書いてたら、また、お知らせしますね!
Posted by みかん at 2010年05月28日 13:52
すみません、最後の一文、変な日本語になってましたね。
「記事書いたら、また、お知らせしますね!」でした!
Posted by みかん at 2010年05月28日 13:54
>piyorinさん

piyorinさん、こんにちは。
本当に浅田選手のファンには嬉しい素敵なコメントですよね。
Posted by Tabby at 2010年05月28日 16:36
>みかんさん

みかんさん、お久しぶりです。
リンクの件、もちろんOKです。
訳文を転載される際は、誤訳があるかもしれないと言うことを書き加えて頂けると有り難いです。
コメントありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年05月28日 16:40
私も浅田真央は芸術家だと思っています
本物の素晴らしい素質を見抜く目を持っている方々は
浅田真央という人を信じて見守っていると感じます

世界中のフィギュアを愛するファンから
歓声が巻き起こり 心に残るフィギュアスケーターで
あり続けて欲しいですね
Posted by Rj at 2010年05月28日 19:14
久しぶりにのぞいてみたらものすごーく嬉しい記事で超絶に感動しました。
真央ちゃんの演技、バレエ、画家、作曲家etcの芸術家のかた達は大絶賛していますよね♪♪
素晴らしい記事の翻訳ありがとうございました。
Posted by イリア at 2010年05月28日 23:48
こんにちは。
いいコメントですよね。本当に。
どうして日本のメディアはこういう意見を言えないんでしょうね?
ところで話しの流れから考えるとstruggling artistは
「奮闘している、戦っている芸術家」という感じではないでしょうか?
Posted by こまこ at 2010年05月29日 00:48
Tabbyさま
こんにちは、リンクの快諾ありがとうございます。さっき、記事をあげました。よかったら、ご覧下さい。ありがとうございました!

★エミリー・フランケルさんから真央ちゃんへ
http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/60716864.html
★エミリー・フランケルさんから真央ちゃんへ2
http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/60716969.html
Posted by みかん at 2010年05月29日 16:12
素晴らしいエントリー有難うございます!わが意を得たりの気持ちで一杯です。
Posted by おれんじ at 2010年06月01日 01:28
>Rjさん

Rjさん、こんにちは。
浅田選手の素晴らしいところは、スポーツ選手としても一流でありながら、芸術性も兼ね備えているところですよね。
今年の新しいプログラムが楽しみです。
コメントありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年06月01日 01:50
>イリアさん

イリアさん、お久しぶりです。
他の芸術に携わる方のコメントも聞いてみたいです。
どこかにそんな動画が無いでしょうか。もしご存知でしたら今度教えて下さい。
コメントありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年06月01日 01:54
>こまこさん

こまこさん、こんにちは。
この「Artists-in-Residence Broadcasting」もネット上の活動の様ですし、日本に限らず、どこの国のメディアも大きな局は多かれ少なかれ報道姿勢に偏りがあるのではないかと思います。
エミリーさんのおっしゃる様にバンクーバー五輪のNBCの報道姿勢は少し首を傾げたくなる様なものでした。

ご指摘の翻訳の部分なんですが、エミリーさんは「苦悩する芸術家」のことを言っているのだと思うので、僕は「苦しみもがく」もしくは「苦悩する」が相応しい翻訳ではないかと考えます。
しかし、この部分の翻訳には別のご意見があると言うことを、こまこさんのコメントをお借りして、このコメント欄に残させて頂きたいと思います。
コメント、ご指摘、大変ありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年06月01日 02:07
>みかんさん

みかんさん、こんにちは。
リンク先、拝見させて頂きました。
エミリーさんて、マーサ・グラハムのところで踊ってらしたんですね。ビックリしました。凄い方なんですね。
これからも時々、みかんさんのブログにお邪魔させて頂きます。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年06月01日 02:12
>おれんじさん

おれんじさん、こんにちは。
本当に嬉しくなるコメントですよね。
ここまでファンの気持ちを代弁するようなコメントは今までありませんでしたからね。
この動画を紹介して下さったmacaronさんに感謝したいです。
コメントありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
Posted by Tabby at 2010年06月01日 02:14
久しぶりにのぞかせていただいたら、記事にしていただいていて、しかもたくさんの方が見てくれてちょっとびっくりしました。
私自身としては真央選手の演技には内面からにじみ出る芸術性を感じるのですが、キムヨナ選手の演技はディズニーランドのパレードのように演出された振付を演じているように思えます。
また、現役続行を表明したことはかなり残念ですが、昨シーズンの異様なキムヨナのみが素晴らしいといった風潮はいつまでも続かないのでは…と願望も含めて思っています。
今回は翻訳&記事ありがとうございました。
Posted by macaron at 2010年06月01日 20:46
嬉しいコメントですね。しかも本物の舞踏家が言うのですから尚嬉しいですね。
でも、これは普通の人間だったら当然感じる事だと思います。例えば、モーツァルトの音楽を聴いて不快に感じる人がいないように、です。
今のところ各国、特に日本、アメリカ、カナダの一部マスコミだけが躍起になって、この当たり前の印象を掻き消そうとしてるようですが、無駄なあがきですね。
もう、世界中殆どの人が一部マスコミとISUの不可解なジャッジがメッキに過ぎないと見抜いています。
Posted by sachi at 2010年06月02日 08:47
こんにちは。すばらしい、すばらしすぎる
批評ですね!
Emilyさんのブログの記事の方も
読み応えありますねえ。

一点だけ、「彼女らは外見も似ているが、
湯女の方がより美しい」っていうのだけは
承服いたしかねますが…
http://emtalkery.blogspot.com/2010/02/who-will-be-winner.html
Posted by tubutubu at 2010年06月04日 00:48
お久しぶりです☆


今更ですが、素敵な動画と和訳、いつもいつもありがとうございます!


ご本人様も映像まで上げてのコメント、相当の勇気が必要だと思います。


本当に嬉しい限りです。


来期の新プロ、どうなるんでしょうか?


楽しみですね♪
Posted by poyo at 2010年06月15日 19:40
この方、根本的に勘違いしているじゃないかな。
というか浅田真央はいつバレリーナになったの?
フィギュアスケートの競技なのにバレエの基礎ができているって(本当のバレエやってる人よりかなり劣るけど)それで金メダルですか?
まっリップサービス程度に聞いていたほうがよいのでは。
Posted by とり at 2010年07月15日 19:00
フィギュアスケーを芸術だと考えている方が
キム選手ではなく浅田選手をほめているということを、
日本のスケート関係者とマスコミに聞いてほしいですね。

キム選手の膝の固さでは、何を見ても
同じ印象になってしまうでしょう。

エミリーさんは、どぎつい振付だのみのキム選手
だということを遠まわしに述べたのではないかと
受け止めました。
Posted by shirai at 2010年07月17日 18:21
macaronさん、sachiさん、tubutubuさん、poyoさん、とりさん、shiraiさん

お返事が大変遅くなってしまいすみませんでした。
仕事の方が忙しく、なかなかブログの更新をすることができませんでした。

いよいよ新しいシーズンが始まりますね。
各選手の新しいプログラムが凄く楽しみです。
今シーズンもまた宜しくお願い致します。
Posted by Tabby at 2010年08月10日 23:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

エミリー・フランケルさんから真央ちゃんへ
Excerpt: ニューヨークのエミリー・フランケルさん(Emily Frankel)という、かつてはダンサーとして活躍し、今は振り付け師や舞台演出家でもあり、小説も書く方が、何と!浅田選手のバンクーバーの演技をみて「..
Weblog: ラブリー脳でハッピーライフ
Tracked: 2010-05-29 16:13
ブログパーツ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。