NBCでコメンテーターを務める受賞歴のある振付家
icenetwork.comのためのロイス・エルフマンに因る特別寄稿
(12/11/2008) 彼女はブライアン・ボイタノ、クリスティ・ヤマグチ、タラ・リピンスキーと言ったオリンピック金メダリスト達のプログラムを振り付けた事で知られていますが、受賞歴のある振付家、サンドラ・ベシックは20年間に渡ってテレビのコメンテーターを務めてきました。最近のアメリカのテレビ放送では、それほど多くのフィギュアスケート競技会は放映されませんが(もちろんicenetwork.comでそれらの競技会をご覧頂けます)、もしテレビ放送されることがあるならば、ベシックさんはフィギュアスケートに関して彼女の見通しを披露して下さいます。
「私達は素晴らしいチームです」スコット・ハミルトンさんと放送席を共にするベシックさんは、そうおっしゃいました。「制作に関わっている人から、運送に関わる人、調査をする人、私達は全員で互いを助け合っています。私達は本当に仲良くやっていますし、お互いを尊敬し合っています。私達にはリズムがあります。」
「この制作チームに関して印象深かった事は、皆さん、本当に作品に対して気を配っているんですね。どう言ったショーを放送するのかと言うことに気を配り、選手の皆さん、そしてフィギュアスケートと言う競技自体にも気を配っていらっしゃいます。」
ベシックさんにとって、競技に気を配ると言うことは、そのまま国際採点システムに対する彼女の不快感を表す事に繋がります。現在の国際採点システムは、1998年、感動的な銅メダルを獲得したリュー・チェンさんのために彼女が振り付けたフリープログラムのような、芸術的な表現に富むプログラムを創造する余地を狭めていると、彼女は言います。
「ほんの一瞬も立ち止まる事が出来ないのですから、振付家にとって、そう言ったプログラムを創る事はとても難しい事ですし、選手にとっては大変厳しい事なんですね。」ローリー・ニコルさんや、デヴィッド・ウィルソンさんと言った振付家への賛辞と共に、そう彼女は説明します。「世間に分かってもらうために、私達は出来るだけ複雑にならない様に務めますし、求められている演技要素の詳細に深く踏み込まない様にしていますが、それでもやはり、細かな振付けが必要であると言うことを世間に知らせる様に努力しています。小さなニュアンスは、この採点システムにおいてとても重要なんです。ですから、もしその様な機会があれば、そこを指摘するようにしています。」
「私達の時間は限られていますし、選手は最も重要です。」と彼女は付け加えます。「一瞬の演技は最も重要なことです。彼らを踏みにじる様なことはしたくありませんし、平均的な視聴者の観点に合わせた振付けをすると言うことも私達の役目です。保守的なフィギュアスケートのファンの皆さんが望み、必要とし、求める情報を提供する必要が、私達には明らかにありますが、それと同時に私達は、10秒間のコメントで、この競技がどの様な状況にあるのかという事を、一般の視聴者の方に理解してもらえるような説明もしなくてはいけません。」
彼女は選手の個性をむしばむルールについても考えています。
「そのような繊細に調律された振付けへの必要要素を制限することによって、現在の採点システムは演技から個性と言うものを奪ってしまいます。」とベシックさんは言います。「プログラム構成点はまだ完成した採点方ではありません」
彼女のIJS(International Judging System:国際採点システム)に対する正直な批判にもかかわらず、ベシックさんはその採点システムを否定することはしません。彼女はその採点システムが公平性、創造性、両方を受け入れる事が出来る様に進歩することを望んでいます。
「私達は私達全員が同じ側にいることを忘れてはいけません」と彼女は言及します。「この採点システムを作り上げた人たちでさえ、正しい見地に立った熱意を持っています。彼らはこの競技に貢献しようと本当に努力されました。一般大衆の目にも、より正当性があり、公平なルール作りを目指していました。」
「ともかく、この採点システムに同意しかねる人達でさえも、私達全員、その事を忘れてはいけません。全ての人が、どのようにしてこの競技を更に発展させることが出来るのか、その答えを模索しています。」
彼女のコメンテーターとしての仕事のために、現在彼女は、競技会参加資格のある選手のためのプログラムの振付けを行っていません。2008年のシーズンで躍進を遂げた小塚崇彦選手のために、彼女はエキシビション・プログラムの振付けを行いました。彼女は幾つかのコンサルティング業にも携わっていますし、もちろん、カート・ブラウニングと言った、昔からのプロの顧客とも仕事をし続けています。
心に残るテレビ番組、「You Must Remember This(これを覚えていなければいけない)」でカナダのジェミニ賞を受賞した彼女とブラウニングさんは、2009年に発表予定の幾つかのフィギュアスケート企画を、現在展開しようとしています。
「彼と私は幾つかの計画を密かに進めています。」と彼女は言います。「私達二人はこの競技が好きですし、責任感のようなものを感じています。とにかく、もし出来るのならば、私達は少し物事の向きを変え、この流れを変えなければならないと思っています。そしてそれは更に多くの人を喚起する事が出来ると思います。」
最近、ベシックさんとブラウニングさんは氷を離れ、「Walk of Fame(名誉の歩行)」と言うカナダのテレビ番組で共演しました。ブラウニングさんはCTVの授賞式や、ベシックさんが作った10周年記念のDVDでも司会を務めました。そのDVDは90分間に渡り、授賞式のスペシャルシーンや、何人かの会員の歴史、108人の会員の全貌などを紹介しています。
「彼が受賞者で合った頃から、司会を務めてくれる様に頼んでいました。彼はおとなしく、つつましやかで、楽しいカナダ人の個性を体現しています。」とベシックさんは言います。「それは私にとってとても素晴らしい企画でした。何故なら、その企画は、多くの偉大なカナダ人の歴史を良く知る機会を私に与えてくれました。ショーの進行を考え、氷の上のことではないストーリーを伝えることは楽しい作業でしたが、もちろんカートを演出することは、私の得意分野でした。」
(意訳、誤訳ご容赦ください)
追記1
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
今回はicenetwork.comの記事を翻訳してみました。原文はこちらです。
解説者、振付家としての彼女の姿勢や意見が垣間みれて、とても興味深い記事でした。
もう少し、現在の採点システムに関する他の解説者の意見も聞いてみたいですね。
少し古い記事になりますが、Miki Ando & Fansさんのこちらの記事がとても興味深かったです。
現在の採点システムに対する欧米のコーチ達による提案だそうです。
こちらのYOMIURI ONLINEの記事でニコライ・モロゾフさんが採点システムについて少し触れていらっしゃいます。






