FPl:1, Points:188.55
Pl:1, TSS:123.17, TES:64.57, PCS:59.60, SS:7.80, TR:6.95, PE:7.60, CH:7.50, IN:7.40, Deduction:1.00
実況: Scott Russell, Brenda Irving
解説: Kurt Browning, Tracy Wilson
ブレンダ:...浅田真央選手、世界選手権、4大陸選手権チャンピオンです。彼女の新しいコーチ、タチアナ・タラソワさんがいらっしゃいます。
トレイシー:ラファエル・アルトゥニアンさんとの3年間と言う長い師弟関係を離れました。彼女の武器庫にはトリプルアクセルが備えられていて、グランプリシリーズ2試合で使われました。初めの試合では2フットでした。2つ目の試合では、フリープログラムで2つのトリプルアクセルに挑戦し、2つのうち一つを成功させました。彼女は「仮面舞踏会」よりワルツを滑ります。
ブレンダ:2005年のグランプリファイナルで優勝、2006年、2007年は2位に終わりました。
カート:彼女は素晴らしいアスリートですが、精神面でも強さを見せます。昨年の世界選手権において、ロングプログラムの冒頭のトリプルアクセルでの転倒を覚えていらっしゃるでしょうか。そこから立て直し優勝しました。ここで再度トリプルアクセルです。
今回は転倒はありません! 見事なダブルトウループが続きました。
トレイシー:彼女は2つ目のトリプルアクセルを次に予定しています。もし成功する事が出来れば、彼女は歴史上初めて2つのトリプルアクセルを一つのプログラムで成功させた女子選手になります。
ここです。
Woh 美しいトリプルアクセルでした。
カート:素晴らしい! 膝を曲げ屈み、そして跳び上がりました。完璧なタイミングでしたね。
次は何?(笑)
トレイシー:トリプルフリップのコンビネーションジャンプはいかがですか?
カート:OK
カート:(笑)
トレイシー:トリプルフリップ、ダブルループ、ダブルループ。彼女は片手を上げてきめました。見事に調子をとりましたね。
トレイシー:厳しい転倒でした。おそらくトリプルフリップの回転が足りなかったのではないでしょうか。カート、他にこのプログラムで私が気づいた事は、彼女は次に来る要素を考えるあまり、他の選手達の様にパフォーマンスが出来ていないと言う点です。
カート:とても機械的ですね。
トレイシー:彼女は本来こう言う演技をする選手ではありません。おそらくタチアナ・タラソワさんによる振付けに因るものだと思います。タチアナさんと取り組んだ最初のプログラムなんです。叙情的な彼女のスタイルが取り上げられてしまいましたね。彼女の柔らかな膝は健在ですが、音楽に合っていません。しかし、このステップ・シークエンスです。ここで彼女は音楽を取り戻します。演技の中で音楽を表現していますね。
ブレンダ:世界選手権、4大陸選手権チャンピオン、浅田真央選手でした。ショートプログラムを終え,韓国のキム・ヨナ選手を僅かに0.5ポイント下回り2位に着けました。
トレイシー:プログラムの冒頭で2つのトリプルアクセルを成功させ、任務を遂行しました。歴史上初めてです。
カート:歴史的成就でした。この2つのトリプルアクセルも心に残りましたが、最も大きな印象は音楽が単調だったと言うことです。彼女はプログラムの最後に勢いを取り戻しましたが... このプログラムには素晴らしい「浅田真央」的な瞬間が数多く見られました。このトリプルアクセルでも明らかです。しかし、私にとって、このプログラムは単調でした。もちろん素晴らしくファンタスティックな演技でしたし、彼女は世界チャンピオンですが、彼女はキム・ヨナ選手と戦わなければなりません。
トレイシー:そうですね。
カート:ですから、ただ効率的にプログラムをこなす訳にはいかないんです。
トレイシー:ジャンプに集中し過ぎた感がありますね。彼女は音楽を裏切り、こなさなければならない要素に集中し過ぎました。
カート:全ての要素が厳し過ぎたような気がします。もう少しゆっくりさせてみても良いんじゃないでしょうか。
トレイシー:疑いようもなく、彼女は大きな、大きな才能の持ち主です。彼女は美しく柔らかな膝を持っています。
あなたは新しい振り付け師があまり好きじゃないみたいね。
カート:それは言っちゃいけないかと思ったんだけど、許されるのなら。(笑)
トレイシー:(笑)
カート:でも、僕は彼女のことが好きなんです。本当に彼女のファンなんですよ。たぶん少しがっかりしてしまったのかも知れません。
トレイシー:このフリープログラムの得点は、彼女の今シーズンの最高得点を少し下回り、総合得点も彼女の今シーズンの最高得点を少し下回りましたが、彼女は首位に立つことができました。
カート:トレイシー、あなたがおっしゃった様に、彼女は任務を遂行しました。感情的な側面を私は待っています。
トレイシー:そして最後の選手の登場です。会場は多いに盛り上がるでしょう。韓国のフィギュアスケート・センセーション、キム・ヨナ選手、18歳(*1)です。
(意訳、誤訳ご容赦ください)
追記1
カナダCBCの解説です。
多分、この解説を見た浅田真央選手のファンの方々は、カートのコメントに対して賛否両論あるんじゃないでしょうか。
でも、僕も大筋カートの意見に同意しています。技術的な要素で高得点を出すために、大技をプログラムに組み込み過ぎの様な気がします。
もちろん、そこにはタチアナさんのオリンピックを見据えた上での戦略があると思いますし、オリンピックのプレシーズンだからこそ、こう言うプログラムに取り組めるし、取り組まなければならないんでしょう。
しかし、1ファンとしては、あれもこれもと期待が膨らんでしまいますよね。
このプログラムは一連の高難度の技術的な要素をもってして、200点越えを目指すプログラムなんだと思います。
今シーズンの世界選手権までに、彼女がこの技術的に高難度のプログラムをこなし、オリンピックまでに表現面でも更に伸びれば鬼に金棒ですよね。
タラソワさんもそれを狙っているんじゃないでしょうか。
でも、浅田選手のことだから、世界選手権までに表現面でも優れたプログラムに仕上げてくるんじゃないかと期待してしまいます。(笑)
僕はこの解説をすごく気に入りました。







いつも海外の実況解説アップありがとうございます。個人的に仮面はエリック杯ではじめて見たときは、カートのようにいささか単調に感じましたが、今はそれがかえってよいのだと思っています。退廃的なムードが漂うのが病みつきに。
タラソワの綿密な五輪までの戦略があって鬼プロやらせてんでしょうね。
あえてノクターンや幻想、ラベンダーなどこれまでに見られた”真央ワールド”が表現しやすいプログラムから一端切り離して、高難度の詰め込みプロにしたと思うんです。
エッジ判定、DG二重減点と厳しく狙い打ちしてくる現状があるのはわかった上でこんなプロやらせるのも、それだけ他の選手にはない才能を真央ちゃんが持ち合わせてるからでしょうし、あの性格からいって安全策で守りに入らせるより、断然伸びるのがわかってるからかもしれません。
スケートの限界に挑戦できる才能がある以上、ジャッジにめげずに突きつめてほしいと思ったりします。点数ではなく記憶と記録に残る滑りを出来る以上。
それに今回今までと違うイメージを引き出すことで、真央ちゃん自身はもちろん、見る側に対しても、慣れから脱却させることができる様に思います。来季また典型的な真央ワールド全開のプロに
した場合、新鮮味も違うでしょうし。
>『このプログラムには素晴らしい「浅田真央」的な瞬間が数多く見られました。』
そう思います。まだ完成形ではないけれども。
いつもながらカートの愛情が感じられますね。
今年のプロの本当の成果は、タラソワがまたきっと変えてくるだろう来シーズンにわかるでしょうが、頭の中にもうこびりつくぐらい仮面にはまっていますw
こんにちは。
僕もモリモトさんのご意見に同意です。
「So many "Mao Asada" Fantastic moments」って言っていると思うんですが、僕もカートの『「浅田真央」的』って言うあのコメントがスゴく良かったと思います。
浅田選手の色んな素晴らしいところを知っていて、それが好きだから言える表現ですよね。
シーズンが始まる前にタラソワさんが「浅田選手の限界を誰も知らない」と言っていたと思うんですが、その通りなんでしょうね。
浅田選手、タラソワさんにとって、今シーズンはその限界を引き上げて行くシーズンなんじゃないでしょうか。
ワルツは元々単調な音楽ですし、そこに高難度の技が幾つも入っている体力的にもキツいこのプログラムのハードルはとても高いものだと思っています。
あんまり過剰な期待をアマチュアの18歳の選手にするべきではないと思いつつも、やっぱり期待してしまいますよね。
世界選手権では更にドラマティックな「仮面舞踏会」が観れるんじゃないかと期待しています。
お時間のある時にまた是非いらして下さい。
これからも宜しくお願いします。
今日初めてこのHPにたどりつきました!
翻訳ありがとうございます!
カートは真央選手のファンですから、どうやらタラソバの振付が気に入らない=同国、カナダのローリーさんだったらよかったのかな・・・?!って感じます。
これからも宜しくお願いします!
はじめまして。
どうなんでしょうね。
カートが浅田選手のファンであることを公言したのは、昨年の世界選手権のショートプログラムの解説をしている時だったので、タラソワさんの振付けが気に入らないとか言うわけではないと思うんですが...
四大陸選手権の解説に注目してみましょう!
浅田選手なら、タラソワさんの課す技術的な課題と、カートの期待するプログラムとしての完成度の両方を、世界選手権までには何とかしてしまうと思います!
お時間のある時にまた是非いらして下さい。
これからも宜しくお願いします。